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『赤の神紋』初読終わりました。

2010.02.01*Mon*
最後のページを綴じて、約22時間が経とうとしております。

即物的といいますか、時間的なことを言いますと、
土曜夜に日記書いた後から昨日読了まで、
ほぼノンストップで、後半5巻を読んでおりました。
多分、睡眠・食事・入浴等、最低限の生活に費やしたのは5時間ないんじゃ…。

そりゃ、頭もぼーっとするわ。


とりあえず、読了感想を…と思っておりますが、
一旦ここで切らせていただきます。
よろしければ、↓"続きを読む"  からご覧ください。


ここで終わりですか?

…えっと、「―完―」の文字を見た時の、
最初の正直な気持ちです。

最終巻。
まぁ、ページ数を思えば、予め予想はできてはいたんですが、
やっぱり、ここで終わりなんですね。
それまで連城や榛原氏、ケイがそれぞれの内に抱いていたものとは、
全く違う新しいオーギュストの姿。
それを此方の心の描くままに委ねられたということなんでしょうか。
桑原先生の言葉で、その姿を感じたいと思う反面、
もしそこまで書かれてしまったら、それだけが絶対になってしまい、
自分の中に住む(であろう)オーギュストが消えてしまうのかも知れない。

人は誰でも、
己の中に、オーギュストとクラウデスが潜んでいる。
よりどちらが外面に出るか、どの程度出るか、
もしかしたら、それが個性と呼ばれるものなのかもしれない。

物語の最初は、
「オーギュストとクラウデス」。
「アマデウスとサリエリ」「イエスとユダ」。
"持てる者"に対する"持たざる者"の苦しみ、足掻き、抵抗の姿が鮮明だった。
"天才"と"凡才"。
"神に愛されし者"と"神に手が届かない者"。
いつしか、後者は前者も自らと同じ"人"だと気づく。
彼らも自分と同じように苦しみも抱き、足掻きもするという事を。

ここまで穏やかな着地点を迎えましたが、
これは桑原先生が最初から用意されていたものだったのでしょうか。
「ミラージュ」に於いては、
直江が"勝敗"という拘束から解放・脱却ができましたが、
もしこの「神紋」という作品を、
ミラージュ初期に書いていたら、向かう道は果たして同じだったんだろうか。
既成の作品に「もし」という言葉はありえないと分かっていながら、
つい想像してしまう。

ケイの過去についてですが、
さほど嫌悪感を抱かないのは、多岐が女だからなんでしょうか。
現実ではない小説上のことだというのを差し引いても、
もしこれが、父と娘との間で起こったことならば、
きっと多岐は嫌悪以上の感情を抱いたと思います。
(こうして書くだけでも眉に皺が寄りそうですし)
父と娘であれば、それは強者による弱者への支配を感じる。
たとえそこに合意があったとしても。
でも、母と息子の場合は、やはりそれとはどこか違う。
違うと思う自分がいる。


途中何度か、進行報告をした中で、
多岐がこの作品を読む感覚を、
劇場の後方席から舞台を望むような、と書かせていただきましたが、
結局、その感覚は最後まで変わりませんでした。
ミラの場合は、それこそ自分もステージの片隅にいるような、
奇妙な臨場感・ライブ感があるのですが、
神紋の場合は、舞台の上には決して自分が手が出せない。
演者達の一挙手一投足をただ見つめるだけ。
それこそ、ミラが「ケイ」なら、神紋が「ワタル」。

…あ、自分で何が言いたいのか分からなくなってきた。
(いつものことですが)

ミーハー的お馬鹿なところで申し上げますと。
物語はあそこで終わりましたが、
できることなら、連城の書いた小説だけでも結末が知りたかったな、と。
『アーローリカ』をどう最後の言葉で結ぶのか、
そこに連城のケイに対する想いを感じたかったな、と。

それと、
すっすいませんっ!!!。
先日、多岐の妄想、ここに謝罪させていただきますっ!。
榛原氏には、「ふっ」とか鼻で笑われて終わりそうですけど、
その分、渡辺氏あたりに足蹴にされそうなこと、申し上げました。
榛原ファンの皆様、そしてケイファンの皆様。
大変、申し訳ございませんでしたっ。

とりあえず、
今後ですが、すぐに二巡目に入ろうかと思うのですが、
頑張って劇中劇で扱われた各作品も読んでみたいな、と思っております。
ベストは、榛原氏の戯曲や連城の『剣』が読めればいいんですけど、ね。

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多岐美影

Author:多岐美影
何とか自分の手が届く範囲にてミラージュの世界を満喫したいと画策中。

生息地:江の島と箱根の間(小田原寄り)
性格:典型的な「O型乙女座」人間とよく言われる
ミラ歴:'94春~'96冬=ミラ第2部だけはリアルタイムその後13年のブランクを経て、2009年春再燃
前科:某ボーカリストの追っかけもどき約20年

ブログサイト:「天空の石」
http://sapphirexx.blog91.fc2.com/

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