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Happy Birthday ちー様!!

2012.04.01*Sun*
今日から4月ですね。

起きて、カーテン開けて、カレンダー見たら、
なんだかすっごくちー様BDをお祝いしたくなりました。

去年の今頃は、まだそんな気持ちになれなかったんですよね。

久々の文章書き。
リハビリと言えるほど、大それたものでもありません。
思いつくままに書いたので、不格好です。


よろしければ、↓"READ MORE"  からご覧ください。

☆---------------------------
    『4月1日』
---------------------------☆


目が覚めたのは、カーテンの隙間から差し込む日差しが、かなり上の方からの角度になっている時間だった。
あー、いい天気じゃねーか。
ベッドから上体だけをもたげ、カーテンを開ける。
まさに「空色」といった感じの青空には雲ひとつありはしない。春の嵐とはよく言ったもので、昨日のあの激しい雨風はすでにどこに消えたやら、骨のひしゃげたビニ傘が玄関に放置してあるのを横目に、洗面所に向かう。
顔を洗い、寝乱れてしまった髪の毛を縛り直す。
歯ブラシを口に入れたところで、ピンポーンとインターフォンが一つ鳴った。
モニターを覗くことなく、洗面所のすぐ横の玄関の向こうに見知ったというか覚えのありすぎる気配が3つ。
何しに来たんだか知らないが、オレ様は今歯磨きで忙しいんだ、ちょっくら待ちやがれ。
無視して鏡に向き直ると、またしてもピンポーンと軽やかな音とともに今度はドアをドンドンと叩く音と一緒に「長秀、いるんでしょ。ってか起きなさいよっ!!」と大声が響いた。
っるせー、だからちょっと待ってろと言ってるだろーがっ。
本気で待たせようとしたが、今度はピンポンピンポンと立て続けに慣らしやがる。
ちぃっ。
歯ブラシ銜えたまんま、ドアを開けると、更にドアを叩こうとしてたらしき握りこぶしの女と、小生意気そうなツラしたガキと、見るからにそのお付きな感じの大男が雁首そろえて突っ立ってた。
「何よ、いるんなら早く開けなさいってば」
俺を押しのけて、さっさと部屋に入り込んだ3人は、手に手に何やら荷物を抱えてる。
一瞬、虚を突かれた俺は急いで口ん中を漱いで、部屋に戻る。
特に何をするでない一人暮らしの1K、普段は感じないが、さすがに平均よりも背の高い4人が揃うと、やっぱり手狭である。
っていうか、普段集まるのは、誰かさん達が住んでるだだっ広いマンションと相場が決まってるわけで、なんだからってこいつら今ここにいるんだよ。
「お前ら、朝っぱらから何しに来やがったんだよ」
「朝・・・って、もう何時だと思ってるのよ、この時間は朝って言わないの、お昼って言うの、お昼!そんな事より、グラスとお皿出しなさいよ」
「はぁっ!?」
「ねーさん、この部屋にワイングラスなんて人数分あるわけないだろ。」
「えー、せっかくのなのに、コップ酒なんて様にならないじゃない」
「飲み始めれば、器なんてどうでもよくなるだろうが、お前は。大丈夫だ、ちゃんとウチからグラスも持ってきてる」
「さっすが、こだわりの男。用意周到よね~」
「千秋、こっちの大皿使うぞ」
「高耶さん、私もお手伝いしましょうか」
「この狭い台所にお前まで来たら邪魔だから、あっち行ってろ」
・・・おい。誰一人オレ様の質問に答えるつもりのヤツはいないのかよ。
キッチンと部屋の間に立ち、なんとなく面白くない気分でいたが、居室のガラス製のテーブルに直江が専用のキャリーバッグから取り出したワインを見たら、下がり気味だったテンションが浮上するのが自分でもわかった。
いやぁ、人間って現金だよな。
「こりゃ、ドンペリじゃねーか。こんなの昼間っから飲もうってのかよ」
「ふふん、さすがに今日くらいはねぇ。奮発しちゃったんだから」
「最高級とは言わないが、まぁ、今日くらいはな」
・・・今日?
「おい、そこに突っ立てたら邪魔だろーが。っていうか、立ってるんなら並べるの手伝え」
振り向くと、景虎が酒のつまみらしき料理の乗った皿を突き出してきた。
流しの水切りには大小いくつかのタッパーが洗われ伏せられている。
じっくり煮込んだ焼豚や、キャベツや人参など色とりどりの野菜が入ったポテトサラダ、筍の土佐煮に、鯖の竜田揚げ。
ミニトマトやチーズを楊枝に刺したのに、ごくごくシンプルな卵焼き。
「ほれ、そっちのテーブルに持っててくれ。オレは取り皿出してくるから」
大皿を乗せると、もうそれだけで卓の上はいっぱいになった。
「やっぱちっちぇーな、ここんちのテーブルだと」
「だから言ったじゃないですか、作りすぎじゃないですかって」
「だって、少ないとどうせ途中で何か作れって、ねーさんとか言うじゃん。だったら最初っから大目の方がいいかなって」
「だいじょーぶよ、景虎。出来たて食べたいから、ちゃんとあとでリクエストしたげる~」
テーブルの四方を囲むようにして、4人座り込む。
「・・・んで、これ何なわけ」
改めて、3人の顔を見ながら聞いてみる。
「やだ、あんたまだ気づいてないの?」
「何がだよ」
大げさに驚いて見せる晴家とは逆に、はーっと大仰な溜息をついたのは景虎だ。
二人ほどあからさまではないものの首を横に振ってる直江の腕が突き出され、ちょうど俺の目の前に充分なお値段のする腕時計の文字盤を見せつけた。
時計ならこの部屋にだってちゃんとあるし、お前ほどのじゃないけど、俺だって腕時計くらい持ってるぞ。
「13時がどうしたってんだよ」
「時間じゃない、日にちをみろ」
黒い文字盤の3と4の間の小さな四角の窓から覗くのは「1」
「・・・1日?」
1日・・・1日、月の最初の日、朔日。
壁にかかったカレンダーを見る。
季節の風景写真を写した貰いもんのカレンダーには、黄色い菜の花が色鮮やかに写ってる。
あ、そういえば、今日めくるの忘れてたな。
そこに大きく書かれた「3」の数字。
ってことは、今日から4月。
・・・あ。
「やぁっと思いだしたか」
そう言って、景虎が寄りかかるようにして背にしていたベッドの上から、少し大きめの紙袋を引き寄せた。
ゆっくりと中から持ち出したのは、白い四角い箱。
「んー、やっぱり乗っかんねーな。ねーさん悪ぃけど、その皿どけてくれるか」
「はーい」
晴家が、料理の乗った大皿を邪魔にならない程度の床に降ろた。
テーブルにぽっかり空いた空間に、おかれた白い箱。
「開けてみ」
俺はそっとその蓋を持ち上げた。
中から出てきたのは、真っ白い生クリームと苺の乗ったちょっとだけ形のいびつなケーキ。
「さすがに売りもんみたいにキレイにクリーム塗れなかったけどな」
ぶっきらぼうな声が、ケーキから視線を外せない俺の耳に聞こえる。
「でも、とっても美味しかったですよ」
「えー、何それ、直江ってばもう食べちゃったの」
「当たり前だ、高耶さんの作るものを最初に口にする特権は誰にも譲るつもりはないからな」
「今日の朝飯、ケーキの切れ端やら残りもんだっただけだってば」
「ずるーい。私も食べたい。ホラ、長秀っ」
「えっ、あっ」
両手に恭しく持ったままだった蓋を脇に降ろし、もう一度3人を見やる。
真正面には、照れ臭さを隠そうと仏頂面になってる景虎。
右には、ここ数年ようやく俺たちにも見せるようになった穏やかな表情の直江。
そして左には、にっこりとこの状況を楽しんでいるのがはっきりとわかる晴家。
あぁ、そうだな。
この時、この場、こうして4人そろっていられる事。
今日くらいは、素直に喜んでもいいのかもしれない。
もう何年前になるんだろうか、この宿体に換生し、免許証に記された生年月日を見た時、思わず笑ってしまったもんだ。
この躰で本当に生まれたわけじゃない自分、宿体本人やその周りの人間を欺く生活をこれから送る自分、その誕生日が世界中で嘘をついてもいい日だなんて、まったくこれほどお似合いな事はない。
嘘と虚言にまみれて生きていくのにちょうどいい。
人に誕生日を聞かれて答えると、大抵のヤツが「嘘みたい」と笑った。
うん、そう、嘘なんだ。
心ん中で、そう返した。
嘘だけど、ホント。
この身体で、こうして今ここにいるのは、まぎれもなく本当の事だから。
そして、それを祝してくれる奴らがいる。
結構オレ様ってば、幸せなのかもしれない。

そう思える、日曜の昼下がりだった。



~fin.





相変わらず、終わりがちゃんと書けない多岐でございます。
えぐえぐっ。


卵焼きは、
城北高校時代、高耶さんのお弁当に入ってたのをちー様がつまみ食いして、
でも「美味い」と言ってくれたお味。

そして、ケーキのスポンジにはたっぷりとブランデーがしみ込んでます。

…って、文章に入れようと思って入れられなかったので、ここに書いてみる。

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多岐美影

Author:多岐美影
何とか自分の手が届く範囲にてミラージュの世界を満喫したいと画策中。

生息地:江の島と箱根の間(小田原寄り)
性格:典型的な「O型乙女座」人間とよく言われる
ミラ歴:'94春~'96冬=ミラ第2部だけはリアルタイムその後13年のブランクを経て、2009年春再燃
前科:某ボーカリストの追っかけもどき約20年

ブログサイト:「天空の石」
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