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DESSERTに星くずのゼリーを

2009.11.14*Sat*
初の文章書きにチャレンジです。
無謀です。
SSとも言えないくらいの短さです。

土曜の朝から何を書いてるんだ、ってな感じですが、
昨夜夕飯を作りながら、頭に浮かんでしまいました。

高耶さんの独り言(?)です。

ちなみに、タイトルは昔好きだった女性ボーカリストのアルバムタイトルから拝借しました。



よろしければ、↓Read More からご覧ください。


母親が出て行ったせいで、料理をするようになった。
必要にかられてのことだった。

最初の頃は食べられたもんじゃなかった。
勿体無いと分かりつつも、焦がした残り物をバケツに突っ込んだりもした。
それでも、次第にレパートリーも増え、味的にも妥協できるものになっていった。

ただ、そこまでだった。

「飢えを凌げればいい」
スタートがそこにある為、一定の満足を得られると、
その後の日々に食卓に上がるものは、周期的なメニューになった。

日中の業務をこなしながら、「今夜は何を作ろう。」
そんな事を考える日が来るとは、あの頃は思ってもいなかった。
冷蔵庫にある食材を思い出し、帰りにスーパーへ行くか考える。
そうだ、久しぶりに煮物にするか。
でもだとしたら、早めに帰って仕込まないと味が含みきらないな。
「お前の料理は、性格が丸出しだ。どっか尖がってる。」
昔、俺がせがんで煮物を教えてくれたあいつ。
もし今、あいつが俺の煮物を食べたら、上達したと褒めてくれるだろうか。

誰かの為に作る料理がこんなにも心を浮き立たせるものなのか。
食卓の向かい側に座る顔を想像してみる。

キッチンから食卓へ並べられて、そこで料理は出来上がるんじゃない。
丁寧に両手を合わせて「いただきます」をして、食べ始めるお前。
「美味しいですよ」
その一言が最後の仕上げ。
"愛情が最上のスパイス"なんて、鼻で笑ってたはずなのに、
そう言われて俺は、明日はどんなメニューでその笑顔を引き出そうか考える。

デザートには、頂き物のゆずのゼリーを軽く凍らせてから、クラッシュさせよう。
蒼い切子ガラスの器に寄せれば、まるで天の川だ。
甘いものが苦手なお前でもきっとこれなら大丈夫。
あ、凍らせる時間を考えたら、やっぱり今日は早く帰ろう。

あと数時間後には、二人で選んで買った茶碗に、
炊き上がったばかりの白飯の湯気が立ち上ってるだろう。

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多岐美影

Author:多岐美影
何とか自分の手が届く範囲にてミラージュの世界を満喫したいと画策中。

生息地:江の島と箱根の間(小田原寄り)
性格:典型的な「O型乙女座」人間とよく言われる
ミラ歴:'94春~'96冬=ミラ第2部だけはリアルタイムその後13年のブランクを経て、2009年春再燃
前科:某ボーカリストの追っかけもどき約20年

ブログサイト:「天空の石」
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